2009年02月04日

三千櫻純米袋吊をきく

 岐阜の三千櫻純米袋吊無濾過生原酒。

 長ったらしい名前ですいません。
三千櫻純米袋吊をきく
 純米酒をしぼる時に、もろみを袋に入れて、それを吊って、
 ポタポタ垂れる雫を集めます。

 それを何もせずに瓶に詰めただけ。

 一般的には、活性炭で濾過したり、加水してアルコール度を調整したり、
 火入れ(加熱殺菌)します。

 ここをしない。
   ・
   ・
   ・
 つまり
   ・
   ・
   ・
 しなくてもいいように造る。


 袋で吊ったから、これらの作業をしなくてもよいのではありません。

 1つ1つの作業を美味しさのために、最大限の努力をする結果です。

 ああ、だからですよね~。

 香りからはほのかに桃を想わせるフルーティさを感じさせます。

 これまで純米、純米生、純米吟醸と三千櫻を飲んできましたが、
 そのすべてに共通する印象として、品がある。

 繊細で格式があるお酒だなあと感じていました。

 その品格はこの袋吊した生原酒にも感じられます。

 ただし口に含んでからは一味違っていました。

 おとなしい繊細さからの展開が始まりました。

 ぐ~んと広がります。
 パワーを感じずにはいられません。
 このパワーは蔵元の情熱なのでしょうか。

 朝日がまぶしく差し込むような力強さです。

 蔵元の熱意、努力の結晶が、
 力強い魂となって、味わいに現れる。

 すごい岐阜のお酒の発見。

 これは銘酒ならぬ名酒の域。

 熱意の極味でありますよ。



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Posted by 丸河屋酒店 at 13:34│Comments(0)日本酒
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