2009年11月18日
日本酒の楽しみ方講座第86回@SBS学苑パルシェ
静岡駅ビルにありますSBS学苑パルシェにて日本酒の楽しみ方講座を開講。
今回のテーマは新ネタの「日本の常識、世界の非常識」でした。
お酒の世界での話ですが、我々日本国内では普通で当たり前のことが、
外国では非常識となっていることがあります。
しかも非常に多いです。
そして、そんなことに気がつかずに一生を終えるのが一般的。
日本の非常識に切り込むことは、業界人としてはタブーであり、
各種製造関係者からは嫌われ者となることでしょう。
したがって、テキストにも切り込んだことは書かずに、
口頭でしゃべらせていただきました。
切り込んだ分野は、日本酒のみならず、ワイン、ビール、
ウイスキーとブランデーに紹興酒まで。
私の話す内容は本音であって、消費者に近い目線です。
とても製造元には告げられないことであり、
生徒さん達には、決して他言なさらないでくださいと釘をさしておきました。

いつもはテキストとおつまみなどの前にグラスが6つくらい並んでいます。
ところが今回はグラスは並んでいません。
私はお酒を持ってくるのを忘れちゃいました、と明るく開始。

実はホワイトボードの裏に支度をしてありました。
今回はすべてブラインドで私がサービスします。
さてさて、まずはビール系飲料からお飲みいただきました。
3つを注ぎ、この中ではどれが一番好きですかと聞きました。

みなさんの答えはこうなりました。

一杯目のビールは美味しいということで、スーパードライからはじめましたが、
講座ならではでしょうか、麦らしいというか、味わい深いエビスビールがトップ。
ビール関係では税金の話し、麦芽使用比率についてお話し、
香味の違いによる、見抜き方をお話しました。
次はウイスキーです。
2つのウイスキーを比べてもらいました。
ストレートとロックと水割りも試されました。

サントリーオールドとニッカ竹鶴の対戦でした。
圧倒的にオールドが強かったです。
これは過去のサントリーのマーケティングの成功によるものです。
ニホンバシ作戦は今も日本人の味覚に影響を与えています。
どうしてウイスキーが食中で飲まれるのか?
ブランデーのナポレオンって?
ブランデーは手で温めるものなのか?
本当は、みなさんが思っていることとは正反対。
そんな風にしてしまった、真犯人は?
ワインだって負けていませんよ!
昭和の終わり頃までは、国産ワインの表示ができるのは、
国産ワインを10%使っていればよかったんです。
90%外国のワインで10%だけ日本産のワインで国産?
おかしかったですね。
今では25%のブレンドまでは許されています。
でも、私は訴えました。
ほとんどのワイナリーは良心的にお酒を愛して造っている。
こういった自主規制をするのは、業界全体として、
ワイナリーを守るべきときに守らなければ、耐えてしまう。
ワインの醸造家は農家も兼業しているようなもの。
彼らのせいではなく、地球環境が変わっていくこのご時世、
保護する面もなくては、ワイン造りは途絶えてしまう可能性もあることでしょう。
みなさん「うんうん」と納得されているかどうかはわかりませんが、
私自身はこういうことをようやくお話できる年齢になったと感じています。
お酒の話も60歳を越えた人でなければ、面白くないです。
資格云々という方もいますが、一朝一夕でお話できることは内容が浅いです。
そうこうするうちに、日本酒の燗がつきました。
2つの燗酒をご賞味いただきました。
両方とも熱燗で一番美味しくなります。
55度から60度の間で提供しました。

みなさんのお好みです。

普通酒のパック酒と山廃純米吟醸を提供しました。
普通酒の熱燗の旨さは大好評で、お代わりもけっこうありました。
パック酒などの普通酒には醸造アルコールや酸味料、糖類が添加されています。
こういったお酒の存在自体を責める方も多いです。
物には生まれがあるわけで、歴史があるわけです。
きちんと歴史認識し、その価値を見抜けなければ、何も見えてきません。
私も40を過ぎて、そういった境地に至ることができました。
今回登場したお酒です。

スーパードライ、のどごし生、エビスビール
秋田の雪、末広山廃純米吟醸
サントリーオールド、ニッカ竹鶴12年
臥龍梅 吟醸、臥龍梅 純米吟醸
紹興酒
ジョニ赤
机の上はこうして並んでいます。

おつまみは薬膳料理。

作ってくれている薬膳料理さんに、特別に素晴らしい山芋が入ったということで、
摺ってサービスしてくれました。

今回も盛り上がりましたね。

2月の岐阜の蔵元さんへの旅行。
2010年3月19日の静岡県清酒鑑評会のこと。
全国きき酒選手権大会のこと。
我ながら、今回も素敵な日本酒講座となったと思います。
今回のテーマは新ネタの「日本の常識、世界の非常識」でした。
お酒の世界での話ですが、我々日本国内では普通で当たり前のことが、
外国では非常識となっていることがあります。
しかも非常に多いです。
そして、そんなことに気がつかずに一生を終えるのが一般的。
日本の非常識に切り込むことは、業界人としてはタブーであり、
各種製造関係者からは嫌われ者となることでしょう。
したがって、テキストにも切り込んだことは書かずに、
口頭でしゃべらせていただきました。
切り込んだ分野は、日本酒のみならず、ワイン、ビール、
ウイスキーとブランデーに紹興酒まで。
私の話す内容は本音であって、消費者に近い目線です。
とても製造元には告げられないことであり、
生徒さん達には、決して他言なさらないでくださいと釘をさしておきました。
いつもはテキストとおつまみなどの前にグラスが6つくらい並んでいます。
ところが今回はグラスは並んでいません。
私はお酒を持ってくるのを忘れちゃいました、と明るく開始。
実はホワイトボードの裏に支度をしてありました。
今回はすべてブラインドで私がサービスします。
さてさて、まずはビール系飲料からお飲みいただきました。
3つを注ぎ、この中ではどれが一番好きですかと聞きました。
みなさんの答えはこうなりました。
一杯目のビールは美味しいということで、スーパードライからはじめましたが、
講座ならではでしょうか、麦らしいというか、味わい深いエビスビールがトップ。
ビール関係では税金の話し、麦芽使用比率についてお話し、
香味の違いによる、見抜き方をお話しました。
次はウイスキーです。
2つのウイスキーを比べてもらいました。
ストレートとロックと水割りも試されました。
サントリーオールドとニッカ竹鶴の対戦でした。
圧倒的にオールドが強かったです。
これは過去のサントリーのマーケティングの成功によるものです。
ニホンバシ作戦は今も日本人の味覚に影響を与えています。
どうしてウイスキーが食中で飲まれるのか?
ブランデーのナポレオンって?
ブランデーは手で温めるものなのか?
本当は、みなさんが思っていることとは正反対。
そんな風にしてしまった、真犯人は?
ワインだって負けていませんよ!
昭和の終わり頃までは、国産ワインの表示ができるのは、
国産ワインを10%使っていればよかったんです。
90%外国のワインで10%だけ日本産のワインで国産?
おかしかったですね。
今では25%のブレンドまでは許されています。
でも、私は訴えました。
ほとんどのワイナリーは良心的にお酒を愛して造っている。
こういった自主規制をするのは、業界全体として、
ワイナリーを守るべきときに守らなければ、耐えてしまう。
ワインの醸造家は農家も兼業しているようなもの。
彼らのせいではなく、地球環境が変わっていくこのご時世、
保護する面もなくては、ワイン造りは途絶えてしまう可能性もあることでしょう。
みなさん「うんうん」と納得されているかどうかはわかりませんが、
私自身はこういうことをようやくお話できる年齢になったと感じています。
お酒の話も60歳を越えた人でなければ、面白くないです。
資格云々という方もいますが、一朝一夕でお話できることは内容が浅いです。
そうこうするうちに、日本酒の燗がつきました。
2つの燗酒をご賞味いただきました。
両方とも熱燗で一番美味しくなります。
55度から60度の間で提供しました。
みなさんのお好みです。
普通酒のパック酒と山廃純米吟醸を提供しました。
普通酒の熱燗の旨さは大好評で、お代わりもけっこうありました。
パック酒などの普通酒には醸造アルコールや酸味料、糖類が添加されています。
こういったお酒の存在自体を責める方も多いです。
物には生まれがあるわけで、歴史があるわけです。
きちんと歴史認識し、その価値を見抜けなければ、何も見えてきません。
私も40を過ぎて、そういった境地に至ることができました。
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我ながら、今回も素敵な日本酒講座となったと思います。
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Posted by 丸河屋酒店 at 10:32│Comments(0)
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