2008年12月11日

ボージョレーヌーボーとブリの煮付け

 今回あわせるブリの煮付け。
 日本的なお料理の代表格で日本酒、それも山廃やきもと造りのコクのあるタイプがあいそうです。

 それを赤ワイン、しかもボージョレーヌーボーとあわすなんて大丈夫でしょうか?

 イメージからしてもやばいのではないでしょうかと、お思いでしょう。
ボージョレーヌーボーとブリの煮付け

 今回は一般的なブシャールエイネのボージョレーヌーボーを使います。
 アサヒビールが輸入しています。


 まず、 ボージョレーヌーボーと醤油の相性からみます。

 :ボージョレーヌーボーの旨味が増えるようにあいます。


 次にブリの煮付けとボージョレーヌーボーの相性をみます。

:ボージョレーヌーボーとブリと醤油と砂糖が口中で混然とハーモニーを奏でる感じです。口の中でオーケストラの演奏がはじまったみたい。ボージョレーが前面に出たり、またブリだったり、醤油だったりと主役が目まぐるしく交代して美味しさの調和を演出してくれます。正直、このように相性が良いことは想像以上でありました。ボージョレーヌーボーと砂糖の甘さと醤油の辛さがあう絶品的な相性です。


 ブリの煮つけにしょうがをつけるべきかどうか。カツオのお刺身とボージョレーヌーボーの相性でも解説しましたが、ボージョレーヌーボーとしょうがの相性は次のようになります。

:しょうがの辛さがワインで誇張されます。しょうがが勝ってしまう相性です。

  しょうがは薬味として使われます。味ではなく、風味として彩りを添える風のようなものです。ボージョレーヌーボーをはじめとした赤ワインに対して、しょうがを普通の食事程度に使ったお料理は辛くなり過ぎます。

 今回の場合も、わずかな量のしょうがを使うことにより、後味がピリッとして、次の一口を誘うこととなます。ピリッとさせたいなら少量のしょうがを御用意下さい。あくまで薬味で脇役の中の脇役ですから少量です。


 ボージョレーヌーボーとお料理の合わせ方は次の6つがあります。
 ブリの煮付けはこの中の3.と4.と6.にあてはまります。

 1. ボージョレーヌーボーの刺激的な酸味に調和するようにほんのりと甘味があるお料理。
 2. 赤ワインらしさと強調するようにスパイシーさのあるお料理。
 3. ほのかな甘味とスパイシーさを兼ね備えた甘辛い料理。
 4. ボージョレーヌーボーの軽さを補うように、乳酸やアミノ酸が豊富なお料理も良いでしょう。
 5. 赤ワインに共通するお料理との相性として、やや渋味のあるお料理。
 6. 赤ワインに共通するお料理との相性として、赤色か茶色をしているお料理。


 
 今日の格言!

 ボージョレーヌーボーには甘辛いお料理もあう。
 日本らしいブリの煮つけだっていいぞ!



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