2012年11月07日

2012年のボジョレーは歴史的不作だから要注意

 毎年のように「今年のボジョレーヌーボーは100年に一度の傑作」などと騒がれます。

 フランス風って、こんな感じのPRが普通なのかもしれません。

 今年、2012年はそういった声もまだ聞こえてきません。

 それもそのはず、2012年は歴史的な大不作だからです。

 まさか「100年に一度の不作」などとは声を大きくしないでしょう。

 しかしながら、丸河屋に来るボジョレーの輸入元は、正直なんです。

 1つはフランス人で、もう何も言うことはないでしょう。

 もう1つは日本人であって、9月はずっと現地で見守ってきました。

 生産量は例年の半分くらいだそうです。

 こういう年は要注意ですね。

 もしもですが、評価が低いと評判になった場合、
後から天候のせいにされてもね。  


Posted by 丸河屋酒店 at 19:44Comments(0)業界裏話

2012年05月16日

満寿一の専務・杜氏さんとの想い出

 満寿一酒造の亡くなった専務さんは私よりも一級上の先輩です。

 20代の頃から面識がありました。

 私たちが30歳の頃のことです。

 私と満寿一の専務さんとで有線放送の旅番組に一緒に出ました。
 その頃の映像をたまに見ることがあります。

 ストーリー

 1.東京の20代の女性がストーカーに追われ、新幹線に乗り静岡へ。

 2.コンビニに入ったが、そこにも嗅ぎつけられたので、
   コンビニの隣の割烹に逃げ込む。

 3.カウンターでは私と満寿一の専務さんと稲作農家の方とで酒談義をしている。
   女性もカウンターに座り、いっしょに時間を過ごす。

 4.ストーカーが店内に彼女がいることを知り、逃げるように店を出る。

 5.同様にいろんな店を点々とする。

 このような感じでいろんなお店などを紹介する番組でした。


 我々の酒談義の内容は、あらかじめ用意されたやらせではなく、
3名それぞれで日本酒に対する熱い思いを語りあいました。

 もう20年くらい前の話。

 想い出は歳をとらないと言いますが、
自分で自分を見ると恥ずかしいですね。

 満寿一の専務さんはまじめの中のまじめ一級品ですから、
この番組に出てもらうための許可を取るのにも時間がかかりました。


 なお、この映像は製造会社から、
ご本人以外の方にはお見せしないでください、と言われていました。  
タグ :満寿一


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2012年05月15日

満寿一酒造さんは廃業していません!

 満寿一酒造さんの専務・杜氏が亡くなられ、満寿一酒造は廃業と文字が躍る。

 新聞でも見ましたが、「そうかあ、満寿一さんの場合は廃業するのか」と思いました。

 「満寿一さんの場合は」と書いたのは、これまでこのようなケースはあり、
たいていは継続してきています。

 萩錦酒造も今の社長が大きくなって経営ができるようになるまでは、
親戚の方(駿河酒造場系統)が勤めてきました。


 酒造会社には酒造免許の他にも卸と小売の免許があります。

 元酒造会社で今は小売店というお店も少なくはありません。

 したがって、廃業までの道のりは遠いのが通例。

 満寿一さんだって、そんなにすぐに思い切ったことをするのかなあと
思っていました。


 酒造業は免許制度で法的根拠に基づいています。

 廃業とは酒造免許を返すことを意味しています。

 この先の満寿一さんは満寿一さん次第。


 亡くなった専務とも仲がよかったので、
名誉を思いこのことを書きました。  
タグ :満寿一


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2012年05月04日

酒小売業利益の実態@国税庁より

 国税庁が行った酒小売業の実態調査。

 その結果、一般酒販店の年間税引き前の純利益は平均で81万円。

 一ヶ月の利益が7万円以下。

 となると給料・所得は、それよりも下の場合もあり。


 借金がなく、酒販店をやめれる人はやめ、やめられない人が残っているのか。

 この数字からも実質、酒屋はその形態からも姿を消していく。

 新聞にも載る消費者動向で、酒を買う選択肢の中での酒販店は、
スーパー、コンビニ、ホームセンターに遠く及ばない。

 友達も、町内会も子供会からも相手にされないと同音異口。


 お酒が好き、だから酒販店が好き、のタイプは他の収入源を見つけなければならない。


 じゃあ、おまえんとこ、丸河屋はどうか? と気になることでしょう。


 全国平均よりもちょっとだけ上。
 正直、みんな(酒販店)と同じくらいでほっとしています。
 そして所得税も払っています。

 80数万円の所得でどうして食っていけるか?

 それは朝3時に起きて仕事を開始、夜はなんだかんだで23時ころ。
 お小遣いは床屋代のみの数千円。

 とにかく働く、働く、働く、で一日が終る。

 踏まれ蹴られ、仏顔。

 寝る前のほんの一瞬の一杯でリセット。
 朝までってほんの3秒かな。

 これでも幸せ。

 だって酒がある、酒屋だから。


 ということもあるんですが、生活のため、
売る内容もよ~く利益を重視しなくてはいけない。

 仕入れ先である造り手や買っていただく飲み手のことばかりでなく、
自分自身の売り手のことも考えなくては。  

Posted by 丸河屋酒店 at 20:30Comments(0)業界裏話

2012年03月26日

平成24年 静岡県清酒鑑評会一般公開

 今年の静岡酒の鑑評会出品酒の一般公開がありました。

 私も大吟醸(吟醸の部)と純米大吟醸(純米吟醸の部)、
あわせて約50酒くらいをきき酒してきました。

 毎年この日は特別な一日であります。

 「吟醸酒が存在し、それを味わえる時代に生きていることへの感謝」

 こうやって今日を締めくくり、明日につなげることが造り手以外が思うこと。


 さあさあ、はじまるよとまるちゃんボード片手に入場。

 さっそく人たかりにあう。

 私とは逆に会場から出てくる人々からは、
「美味しかった」「特に純米大吟醸がいいねえ」
などとお褒めの言葉が多かった。

 というか、欠点を見つけた人や悪い言い方ですが、
けなす人は皆無だと思った。

 以上は実際に口から放たれた言葉の場合であります。

 では、実際に心からすごい逸品が並んでいるなあと
思った人はどのくらいいるのか。

 そんな心配をさせる声もあったのにびっくり。
「これって普通のお酒とあまり変わりないじゃん」
「こういう会まで開くんだから、もうちょっとすごいお酒があるかと思った」

 この方は少々がっかりされて帰られたので気になりました。

 上のようなご意見を聞き、二つの意味合いがあるのではと考えた。

1.静岡県のお酒は出品酒も市販酒もそんなに変わりない。
  つまり、出品酒同様に市販酒も力を入れている。

2.驚きのないお酒たち。
  想像の範疇に入る退屈なお酒達に何の賞が与えられるのか。
  自画自賛でいいのか。
  本当の意味での公の会にすべきではないか。

 (私が退屈しているということではありませんので)


 思えば昭和61年。
 想像を超越した静岡吟醸酒達が全国新酒鑑評会を大いに沸かせた。
 それは比類ない要素があったからだ。酒質的には開運酵母の特性。

 堂々と一般公開することとして、ここが原点かもしれない。

 今はもしかしたら、静岡県の酒業界の人たちよりも、
一般消費者の方が全国の吟醸酒を経験しているのかもしれない。

 率直にそんな心配を抱えての帰途でありました。


 肝心な酒質としては、上位常連が数年前から、ここ数年と変化が現れています。

 果実分けしますと「青リンゴ系」「マスクメロン系」「赤い果実系」となります。
 どの蔵がどの系統に入るかは、ここでは申し上げません。

 どの系統が有利かは、その時の審査員によるところが大きいと思っています。
 上位がどこかの流れはありますね。


 静岡県の吟醸酒の出来はどうか。

 今日並んでいるお酒の全体を見ることも大事でしょうし、
各々の蔵元の今年と昨年までのと比べることも大事です。

 例年よりも素晴らしい香り高きお酒が3酒。
 抜群なトータルバランスを誇った1酒。
 (これがスケールアップしたら確実に1位)

 HD-1癖が出ているのが1酒。
 酢酸エチルが出ているのか2酒。


 酒質以外のことで、総合的に「数が少ない」のが最大の感想かな。

 きき酒できる出品酒が50くらい。
 少し前は80くらい。
 もっと前は150くらい。

 入場者も減っている。
 以前は静岡県外がもっといらっしゃった。
 今は一人当たりの滞在時間が長い。
 前は着物を着ている人もけっこういたもんだ。
 若い女性が少なくなった。


 新規の人が少ない=新鮮味がない


 特に気になっているのが、酒販店の人の数。

 県内外ともに激減。

 これは急所になる可能性大と推測しています。

 なぜ酒販店は来なくなってしまったのか?

 いろんな酒販店の方からのお話で納得しています。



 いずれにしても、今日これだけの静岡吟醸酒があった。

 ほっとするところであります。  


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2012年02月02日

ビール系飲料販売数量@ビール会社調べ

 ビールっていったい何が一番人気があって売れているのか?

 同様に発泡酒も言えます。

 ビールメーカー4社による2011年の実績が公表されました。

 各社の銘柄別に見ていきましょう。

 単位は 万ケース

 ”ビール”

 「アサヒビール」スーパードライ 10,850
 「キリンビール」ラガーブランド 1,880
         一番しぼりブランド 3,420
 「サッポロビール」黒ラベル 1,769
          エビスブランド 989
 「サントリービール」プレミアムモルツ 1,499


 ”発泡酒”

 「アサヒビール」スタイルフリー 1,203
 「キリンビール」淡麗ブランド 4,600
 「サッポロビール」発泡酒計 184
 「サントリービール」発泡酒計 167


 ”新ジャンル”

 「アサヒビール」クリアアサヒ 2,420
         オフ 747
         ブルーラベル 272
 「キリンビール」のどごし 4,780
 「サッポロビール」麦とホップ 1,392
 「サントリービール」金麦 2,453


 ”ビール類総計”

 「アサヒビール」16,610
 「キリンビール」16,030
 「サッポロビール」5,141
 「サントリービール」5,865


 総合計ですと「アサヒビール」と「キリンビール」がほぼ同じ。
 ビールとなると「スーパードライ」の一人勝ち。

 後の数字はどうですか?

 イメージと実際の差はありますかねえ。  

Posted by 丸河屋酒店 at 14:30Comments(0)業界裏話

2012年02月01日

日本酒を生産していない県は?

 クイズです。

 日本酒を生産していない県はあるでしょうか?

 沖縄県かなって思うでしょ!

 でも、鹿児島県だったんです。

 これまでは。


 実は2012年鹿児島県産日本酒が復活するのです。

 これまで鹿児島でも日本酒は生産されてきましたが、
続きませんでした。

 醸造酒については灰持酒(あくもちざけ)の一種である、
地酒(じさけ)が今も造られてはいます。

 主にお料理用です。
 熊本の赤酒と同様。

 今回鹿児島に日本酒を復活させるのは濱田酒造。
 鹿児島の焼酎メーカーであります。

 ここの薩摩金山蔵にて清酒を製造しています。
 3月には新酒がお目見えの予定。

 どんな風に育っていくか見守っていきたいですね。  

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2010年08月09日

誉富士の応援ブログ@突撃!酒販店探訪記誕生

 静岡県酒造組合のブログとして「誉富士応援ブログ」ができました。


 その中に「突撃!酒販店探訪記」が誕生。

 誉富士というお米の応援とは、

 誉富士を作る農家さん。
 誉富士のお酒の製造元である蔵元さん。
 誉富士のお酒を販売する酒販店さん。
 誉富士のお酒を飲ませる飲食店さん。


 などなどを応援することでありますよね。


 そんなことを考えなくて、ただただ愛して飲んでください。  
タグ :誉富士


Posted by 丸河屋酒店 at 18:01Comments(0)業界裏話

2010年07月14日

梅酒の出荷数量は以前好調

 日本洋酒酒造組合によりますと、
2009年の梅酒の売れ行きも好調だったようです。

 グラフです。

 このように右肩上がりを呈しています。

 私の予想ですが、梅以外の果実のリキュールが伸びそうです。

 ご当地何とかと言った名産品をお酒にする動きが出てくるでしょう。

 ずっと前は米を使った日本酒のPBが多かったです。
 昨今は芋などを使った焼酎のPBが多いです。

 次は果実の出番かと思います。

 果実を使ったお酒はワイン以外は西高東低です。
 特に四国が盛り上がっています。  
タグ :梅酒


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2010年04月17日

鶴齢の育ての親からの指導

 清水区で鶴齢の育ての親である知人とお話しました。
 およそ30分です。

 結局は丸河屋酒店の今後の取り組み方の指導を受けましたが、
鶴齢がどうしてここまで伸びたのか、また、何を目指しているのか、
などなどについて聞きました。

 指導内容は・・・やっぱり言えないですよ。

 ただし深く付き合うべき蔵元の選定基準はその中にあり、
とてもとても重要なんだなあと、あらためて思い知らされました。

 鶴齢がここまで数年で伸びたのは、
伸びていない蔵元がやっていないことをしてきたから。

 とかく地酒蔵は地元以外に販路を求める場合、
首都圏を中心とした各地域の地酒専門店から探りを入れます。

 地酒専門店が自分の酒を認めて、お客さんに広めてもらえば、
全国区になるのも速い。

 地酒専門店は雑誌などへの影響力も強く、雑誌をあてにしている、
酒販店や業務筋に即効性のある影響を与えることが出来ます。

 しかし、鶴齢は当初からこの作戦はしませんでした。

 鶴齢が求める販売先は地酒専門店ではありません。

 ○○○○専門店だそうです。

 今後もこの方針は変わらないようです。

 そうかあ、丸河屋酒店も○○○○専門店なのかな、
だから鶴齢が全国に向かうときに真っ先に紹介してくれたのかな。

 こんな話をしていたら、鶴齢の青木社長から電話が。
 飲食店についての相談ごとだったようです。

 思えば、1年間で何人の方が、結果として鶴齢から紹介されてくるか。

 育てあいは、お互いの気持ちが通じているからこそできるのだなあ。

 「売れないんだよな、いい酒だけど、いい蔵だけど」の鶴齢がいまはこう。

 お次は丸河屋酒店といきたいところであります。  


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2010年02月26日

長谷川酒店の話@流通企画主催の講演会

長谷川酒店さん。

酒屋(酒販店・酒店)の存在価値を大きくしてくれている貢献店でもあります。
長谷川酒店と言ったら、もうこの店のこととして業界では通じます。
全国にたくさんの長谷川酒店さんがあるのに。

それほどまでにブランド力がある酒屋さんであります。
私も17年前でしょうか、神楽坂の飲食店でお話したことがあります。

長谷川酒店は多くのブランド酒を育ててきました。
磯自慢が典型的なその例であり、その後いくつかの銘柄がブランド酒となりました。
長谷川さんのようになりたい酒屋さんが地方に多くなり、
業界内にはかわいそうな犬達と評される酒販店も出てきています。

戦国時代の犬や猿は大物武将になりましたから、犬と言われようが良いのでしょう。

長谷川酒店さんと固有の名称を書いてしまっていますが、
この内容は新聞にも載っていますから、
法的な問題はないことでしょう。

流通企画主催の日本酒講演会におっしゃられた内容をかいつまんで書いてみます。
酒屋の現状が垣間見れます。
酒屋の現状を訴えたいです。

新聞によりますと、本店の他に麻布十番、表参道ヒルズ、東京駅地下にもありますが、
家賃の高さには参っていて、この中の1店は閉店だそうです。

東京駅地下のお店は日商100万円を切ることは稀なくらいに売れますが、
家賃の高さゆえに、5億円売っても5百万円しか儲からないのは大問題だそうです。

ここは利益率を30%になるように蔵元にお願いしていて、それでもこの数字。

飲食店も2店経営しているが、江東区の方は閉店。
六本木の方も黒字になったことがないとのことだそうです。

ネットでは年商1億円ほど。
全体では13ヶ月連続で、前年を割っている最中。

実際問題、長谷川酒店という存在は目立ち、他人からはうらやましがられるが、
本当にいい思いをしているのは蔵元。

酒屋は酒を売っても蔵は立たないが、蔵元には蔵が建つというのは、
やはり本当のことのようでもありますね。

それもこれも、飲食店での日本酒の値段は個々のお店で決めていますが、
酒販店の場合はそれができません。

希望小売価格での販売がほとんどであり、オープン価格は滅多にありません。

丸河屋酒店あたりでも、1つの銘柄が1年に1回しか発売されませんと、
1年分を買い込み、支払いは仕入れた翌月。

飲食店さんの預かり物のようになっていて、保存管理にも経費がかかりますから、
儲かっているとはとても言えません。

日本酒の蔵元は新規の免許が下りない、
ある意味で競争の激しくない世界であります。

それに比べて、酒販店で生き残っているのは、どのくらいか?

残っているだけで黒字はどのくらいか?

いや、あるのか? ってところ。

蔵元は不動産などの不労所得が多く、お酒はちょっとの赤字でもよい
という蔵元がけっこうあります。

同じ日本酒で食っているのに、酒販店だけが貧乏くじを引いているかのようです。

だって、あの長谷川酒店さんでさえ、現実はこうですからねえ。

長谷川酒店さんにはもっともっとがんばってもらって、
酒販店でも生活ができるような業界にしてほしいなあと切望します。  

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2010年02月09日

日本酒度(全国平均値)の経年変化

先週に引き続き、国税庁が発表した「平成20年度・全国市販酒調査」の結果です。

日本酒度(全国平均値)の経年変化のグラフです。

詳細はSBS学苑パルシェ校などの日本酒講座内で、
機会があればお話します。
  


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2010年02月06日

吟醸酒のカプロン酸エチル(全国平均値)の経年変化

国税庁は全国小売販売場で購入した酒類を対象とした
「平成20年度・全国市販酒調査」の結果を発表した。

吟醸酒のカプロン酸エチル(全国平均値)の経年変化のグラフです。

注意:カプロン酸エチルであって、カプロン酸の値ではありません。
  


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2010年02月05日

七田さんが社長に就任

佐賀の銘酒「七田」。

天山酒造の銘柄です。

この名は当主である七田さんの苗字から取りました。
文字通りに七田は七田さんの代名詞。
この蔵の魂がこもっています。

七田は丸河屋酒店で扱われています。

常務だった七田さん(けんちゃん)が社長に就任しました。
そのことが地元の佐賀新聞に載ったそうです。
七田さんがコピーを送ってくれました。

これからも、いや、これまで以上に美味しいお酒を造ってくださいね。
  


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2009年12月11日

静岡県誉富士普及推進協議会設立

 静岡県誉富士普及推進協議会が昨日2009年12月10日に設立されました。

 静岡新聞によりますと、

 県内で初めて育成されたオリジナル酒米「誉富士」の普及を目指すため、
静岡県誉富士普及推進協議会が設立されたようです。

 生産から販売まで各分野が一体となり、誉富士を用いて醸造した地酒の
PRや生産振興に取り組む。

 協議会は静岡県酒造組合、JA静岡経済連、静岡県などの代表者8人で構成。
10日に静岡市内のホテルで開かれた設立総会には関係団体や静岡県内の蔵元
などから約30人が出席。会長には静岡県酒造組合の土井清幌会長が就任し、
誉富士のブランドを高めるたま産地育成や円滑な流通、販売推進に努めることなどを確認した。

 総会後は記念祝賀会も開かれ、親睦を深めた。

                        とあります。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

静岡県誉富士普及推進協議会は8人で話し合いがスタートしたとなっています。
さて、どんな事柄が具体的に話し合われたか、
実際の数字なども言葉として出てきたのでしょうか?

誉富士、そして誉富士を使ったお酒の今後はどういう存在価値になるのか?
もっともっと誉富士を作ってお酒も造っていくのか?
農家や蔵元の生産者も増やしていくのか?

大きくなればなるほど難しい面もでます。

お酒を飲んでも、米の品種まではわかりません。
それだけ特徴がないのが日本酒の原料です。
そこにスポットを当てていき、どうするのか、
どうなることを目標とするのか。

そういった事柄は新聞には書いてはありませんでしたから、
気になるところです。

丸河屋酒店としては、今までの延長線上でいいかなと思っています。

蔵元の要求数よりも少ない生産量が効いていると思います。
少ない=大事にする の心理も働きましょう。

少ないことで、本醸造でも吟醸造りにするしかないとの思惑もあります。

誉富士についてもいいですが、誉富士を使ったお酒についても議論してほしいと願います。

何しろ、私もこれまでの誉富士を使ったお酒が好きで飲んでいますから。。。。
  


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2009年11月30日

世界のハイボール@キリンビール

世界のハイボールがキリンビールから発売です。

見本品としていただいたのは、
「樽熟ウイスキー&ソーダ」

各国のハイボールが楽しめるシリーズなのでしょうか。
名前だけが「世界のハイボール」なのでしょうか。

そこら辺はわかりませんが、販売する側の立場で味見してみました。

よく出来ている。
ううん、美味しいですよ。

炭酸の酸味と複雑な旨味を感じる糖分のバランスもよし。

炭酸の泡については目をつぶらねければいけません。
シャンパンではないですもの。

サントリーがウイスキーの消費量を上げようと、
「角」のハイボール復活でがんばっています。

キリンビールは缶入りハイボールで対抗して、
ハイボールを盛り上げているのか?
果てまたつぶしにかかっているのか?

ここが大いに問題であります。

コカコーラはライバルから発売された新しいタイプの飲料に対して、
ミート作戦してきました。

同類の商品、それもそんなによくないと思った品質を追随させます。
そうしますと、当然それはそんなに売れずに、
先行するライバル商品の足を引っ張る形で終らせます。

自社商品も売れずに、相手も売れずにつぶしにかかるわけです。

これはシェアが高い側が出来る戦術であります。

それをキリンビールがやるのか?

答えはNOであってほしいです。

だってキリンビールとサントリーは合併する見通しです。
決して足を引っ張ることはしないでしょう。


ここで気になる点を指摘。

そもそもハイボールはウィスキーの炭酸水割り。

しかしキリンビールの「世界のハイボール」は違います。

原材料が書かれています。
ウォッカ、ウイスキー、食物繊維、糖類、香料、酸味料、加工デンプン、カラメル色素

率直な感想は、世界のハイボールという名前ですから、
どんなタイプのハイボールなのか、超期待していました。

ところが、ハイボールに似ている飲料であったわけです。

戦後日本のウイスキーはウイスキーに似ているものでもよしとしてきました。
敗戦からの復活のための育成の意義もあったことでしょう。
酒税を得なくてはいけない事情もあったことでしょう。

私としては、缶チューハイ路線のパロディー調の商品としてはいいと思います。
私は全肯定派ですから。

でも、本物のハイボールの缶入りと思って買われた消費者はどうでしょう?

がっかりしてしまう方も多いのではないでしょうか?

非常に心配な商品であります。  


Posted by 丸河屋酒店 at 20:30Comments(2)業界裏話

2009年11月02日

磯自慢、初亀、十四代@ブローカーより

 またお酒のFAXが来ました。

 ご注文ならいいのですが、ブローカーからであります。
 お酒のブローカーって本業が何かなって思ったりしてます。

 今日の案内は、またまた磯自慢、そして初亀にあの十四代であります。


 前回の磯自慢のラインナップは、

 ・磯自慢 純米大吟醸 酒友 エメラルドボトル
 ・磯自慢 大吟醸 愛山 グラッパボトル
 ・磯自慢 大吟醸 一滴入魂 グリーンボトル


 今回の磯自慢のラインナップは、

 ・磯自慢 純米大吟醸 酒友 エメラルドボトル 3,000円代
 ・磯自慢 純米大吟醸 山田錦 ブルーボトル 5,000円代
 ・磯自慢 大吟醸 一滴入魂 グリーンボトル 3,000円代

 真ん中の1つが変わっていますね。

 価格は前回といっしょ。
 前回は大量の本数でしたが、今回は60数本。

 想像ですが、前回といっしょの小売店が裏ルートに回している。

 磯自慢の次に書いてあるのが、初亀。

 吟醸の1.8Lが2,000円と少々であります。

 それから山形の十四代の純米酒が載っています。
 製造は2009年の9月。
 価格は1万円を越えています。
 定価は2,000円代でしょう。


 これからわかるのは3点。

 ・裏にまわしている酒販店は、磯自慢と初亀からは利益が出ませんが、
  すぐに売れてくれれば、現金化できます。
  昨年同様に仕入れなければ、次の年は希望通りに仕入れが出来ないのかもしれません。

 ・十四代で多額の収益を生んでいる。

 ・十四代と磯自慢と初亀のブランド力の差。
  十四代が圧倒している。
  磯自慢と初亀は、価格から考えるとブランド力はあるのか?
  手に入るか、入らないの環境の差(力)くらいか?


 私の知り合いの観光地の量販店には磯自慢も越の寒梅も並んでいます。
 どこから仕入れたのですかと聞きました。

 あなたも知っている酒販店ですよ。
 越の寒梅だけを売ってくれればいいのだけれど、
 他のお酒も抱き合わせで買ってくれと言うので。

 磯自慢も国○も残念ながら、定価以下で売られていました。
 先輩からは、これが商売なんだなあと、納得させられました。

 いつの時代もお酒の世界って同じことが起こっているようです。
 だた、銘柄だけが変わって。

 こういうことを蔵元も黙認していればいいのでしょうか?

 今度はブローカーにいろんなことを直撃してみようかと思います。


 また、この記事についてのコメントや質問にはお答えできませんのでご承知ください。
  


Posted by 丸河屋酒店 at 19:56Comments(0)業界裏話

2009年10月23日

磯自慢大吟醸3種@ブローカーより

 FAXが鳴った。
 見てから印刷機能がついているので、内容をチェック。
 この機能があると、紙が無駄にならなくてよい。

 差出人は・・・・お酒のブローカーである。

 ああ、またかあ。

 プレミアム酒、幻酒の案内が頻繁にくる。

 丸河屋酒店にはまったく用のない銘柄ばかり。
 こちらのことを調べてFAXしてくれれば、電話料金もかからないのに。

 今日の案内にはびっくりした。

 磯自慢だからである。

 今年の磯自慢は特別人気があるらしい。
 酒販店では業務店の分を確保しているために、一般への本数が足りない。

 なのにどうして磯自慢の案内が来るのか?

 しかも安いである。

 越の寒梅や十四代などのプレミアム酒の案内もくるが、けっこうの金額だ。

 それに比べて、磯自慢のこの価格は、おかしいのではないのか!

 ・磯自慢 純米大吟醸 酒友 エメラルドボトル
 ・磯自慢 大吟醸 愛山 グラッパボトル
 ・磯自慢 大吟醸 一滴入魂 グリーンボトル

 これらが3,000円ちょいである。

 私は定価を知らないので、何とも比べようもないのだが、
 安いと思わざるをえない。

 しかも216本である。

 加えて送料無料。

 これは放出に近い。

 インターネット、特にオークションが出来てから、
 酒販免許など関係のないようにお酒が取引されている。

 お酒は人の手を介する回数が多くなると、
 品質が落ちる傾向にある。

 せっかく美味しく出来ているのに、回りまわって高価になり、
 値段とは逆に品質が落ちてしまう。

 きちんと造っているので、きちんとしたお店から買ってほしい。

 お酒は飲む人も含めて、すべての人がきちんとした扱いをしなければいけない。


 磯自慢の特約店が現金の必要性から大量放出させたのでしょうか。

 同業者としては、そういうことはしてほしくないのであります。  


Posted by 丸河屋酒店 at 14:59Comments(4)業界裏話

2009年06月15日

生はビールから発泡酒に

 とりあえず ”生” でスタート!

 この生って生ビールのことですよね。

 一杯目のビールは特に美味しい。
 みんなともグラスをカチンとあわせての乾杯もできます。

 ところが、ビール離れが進んでいます。
 発泡酒や第三のビールへと流れているからです。

 安い発泡酒や第三のビールに慣れますと、ビールは高く思えてきます。
 特に飲食店でのビールは高すぎると思うようになりますね。

 家で発泡酒350mlを1本飲めば、150円で済みます。
 飲食店で生ビールの中ジョッキを頼めば、500円くらいでしょう。
 泡がありますから、実質これらの賞味量は同程度です。
 金額にして3倍強ですから、高いと思うのが普通です。


 キリンビールのコマーシャルに飲食店向き樽生発泡酒が加わりました。
 飲食店で淡麗生を注文して、飲んでいる風景が映っています。


 生の時代は変わらねど、中味は様変わりってとこですね。


 ●データ5月のビール系飲料出荷、3.1%減。
  業務用発泡酒は5.5%増。
  キリンビール「淡麗」樽生が好調。
  発泡酒樽生の扱い店がじわじわ増えそうであります。
  


Posted by 丸河屋酒店 at 10:30Comments(0)業界裏話

2009年05月16日

消えた黒霧島の謎

 時刻は午後のicon22時を30分回りました。
 ここで業界裏話でもしましょうか。

 霧島酒造は鹿児島県の芋焼酎を主に造る大手メーカーです。

 メイン商品が芋焼酎の黒霧島。
 大手メーカーに成長しました。
 業界トップ5には入っています。
 生産量3位だと記憶しています。

 芋焼酎ブームがあり、工場も増設。
 出荷体制も整えました。
 かなりの数が出荷されています。

 丸河屋酒店も中央酒販から仕入れていました。
 順調に入荷していました。

 中央酒販は本格焼酎問屋でしたが倒産してしまいました。
 それからは、流通大手の菱食リカーからいただくようになりました。


 今年は急に黒霧島が品不足気味です。
 菱食リカーにも入荷薄だそうです。

 一般的に騒がれる赤霧島の方が大量に入荷しているようです。
 ドライバーから言われました。
 「黒霧島は来ないけど、赤霧島は大量に入ってくるよ。」


 黒霧島は3月からは1本も仕入れができなくなりました。

 おかしいですよね。

 製造量はかなり多くなりました。
 その出荷体制も整っています。


 今日はセブンイレブンにあるのを見かけました。
 どこのセブンイレブンにもおいてあります。


 ここで謎が解けました。


 ビール会社を見習ったな!


 実はビールメーカーは流通を見直しました。
 営業マンも半分に減らしたメーカーもあります。


 酒販店→飲食店

 このルートを切りたいのです。


 飲食店は安い酒販店から取ることが普通。
 それはそうですよね。
 同じものだったら、安い方から取りますよね。

 したがって、酒販店は飲食店へは値引きして販売します。
 酒販店同士の競争になっているわけです。
 丸河屋酒店もこの競争により、お客さんを取られています。


 力のある業務用酒販店は、その力まかせに、問屋やメーカーに値引きを迫ります。


 結果

 飲食店以外は儲からない流通のシステムができてしまいます。
 飲食店は、水割りやお湯割りで、一杯売れば数百円取れます。
 利益は日本酒よりも各段に取れています。


 ビールメーカーは飲食店の冷蔵庫まで負担していました。
 看板なども要求する飲食店もざらざらでした。

 飲食店が開業するとなると、いろんな協力をしてきました。
 しかし、飲食店は何十年も同じ酒販店で同じメーカーの物を買ってくれるとは限りません。
 保証の限りではありません。

 ビールメーカーは儲からない飲食店ルートを事実上、
 断ち切ることができました。

 今では開店しても、ビールを冷やす冷蔵庫の提供などはありません。
 生ビールに関してはジョッキもサーバーも貸してくれています。
 下請け会社の管理下にあります。



 コンビニは定価販売をしています。

 セブンイレブンとローソンでお酒の価格競争などはしていません。


 やはりこちらのルートがいいですよね。

 みんながある程度の利益がでるシステム。



 では、酒販店にはまったく、なくなってしまったのか?

 そんなことはありません。

 霧島酒造の商品をメイン扱いしてくれている酒販店には、
 直接取引きをしています。

 お店の数で見れば、どうなんでしょうね。
 セブンイレブンとは比べようもない小数です。
 その他って感じでしょうか。


 黒霧島が丸河屋酒店で普通に売れるのは、いつになるのか。
 丸河屋酒店は造り手のことも飲み手のことも考えて、
 適正価格で売っているのですが。

 真ん中の黒霧島のところが空いたままになっています。  


Posted by 丸河屋酒店 at 14:30Comments(0)業界裏話