2009年05月16日

消えた黒霧島の謎

 時刻は午後のicon22時を30分回りました。
 ここで業界裏話でもしましょうか。

 霧島酒造は鹿児島県の芋焼酎を主に造る大手メーカーです。

 メイン商品が芋焼酎の黒霧島。
 大手メーカーに成長しました。
 業界トップ5には入っています。
 生産量3位だと記憶しています。

 芋焼酎ブームがあり、工場も増設。
 出荷体制も整えました。
 かなりの数が出荷されています。

 丸河屋酒店も中央酒販から仕入れていました。
 順調に入荷していました。

 中央酒販は本格焼酎問屋でしたが倒産してしまいました。
 それからは、流通大手の菱食リカーからいただくようになりました。


 今年は急に黒霧島が品不足気味です。
 菱食リカーにも入荷薄だそうです。

 一般的に騒がれる赤霧島の方が大量に入荷しているようです。
 ドライバーから言われました。
 「黒霧島は来ないけど、赤霧島は大量に入ってくるよ。」


 黒霧島は3月からは1本も仕入れができなくなりました。

 おかしいですよね。

 製造量はかなり多くなりました。
 その出荷体制も整っています。


 今日はセブンイレブンにあるのを見かけました。
 どこのセブンイレブンにもおいてあります。


 ここで謎が解けました。


 ビール会社を見習ったな!


 実はビールメーカーは流通を見直しました。
 営業マンも半分に減らしたメーカーもあります。


 酒販店→飲食店

 このルートを切りたいのです。


 飲食店は安い酒販店から取ることが普通。
 それはそうですよね。
 同じものだったら、安い方から取りますよね。

 したがって、酒販店は飲食店へは値引きして販売します。
 酒販店同士の競争になっているわけです。
 丸河屋酒店もこの競争により、お客さんを取られています。


 力のある業務用酒販店は、その力まかせに、問屋やメーカーに値引きを迫ります。


 結果

 飲食店以外は儲からない流通のシステムができてしまいます。
 飲食店は、水割りやお湯割りで、一杯売れば数百円取れます。
 利益は日本酒よりも各段に取れています。


 ビールメーカーは飲食店の冷蔵庫まで負担していました。
 看板なども要求する飲食店もざらざらでした。

 飲食店が開業するとなると、いろんな協力をしてきました。
 しかし、飲食店は何十年も同じ酒販店で同じメーカーの物を買ってくれるとは限りません。
 保証の限りではありません。

 ビールメーカーは儲からない飲食店ルートを事実上、
 断ち切ることができました。

 今では開店しても、ビールを冷やす冷蔵庫の提供などはありません。
 生ビールに関してはジョッキもサーバーも貸してくれています。
 下請け会社の管理下にあります。



 コンビニは定価販売をしています。

 セブンイレブンとローソンでお酒の価格競争などはしていません。


 やはりこちらのルートがいいですよね。

 みんながある程度の利益がでるシステム。



 では、酒販店にはまったく、なくなってしまったのか?

 そんなことはありません。

 霧島酒造の商品をメイン扱いしてくれている酒販店には、
 直接取引きをしています。

 お店の数で見れば、どうなんでしょうね。
 セブンイレブンとは比べようもない小数です。
 その他って感じでしょうか。


 黒霧島が丸河屋酒店で普通に売れるのは、いつになるのか。
 丸河屋酒店は造り手のことも飲み手のことも考えて、
 適正価格で売っているのですが。
消えた黒霧島の謎
 真ん中の黒霧島のところが空いたままになっています。



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Posted by 丸河屋酒店 at 14:30│Comments(0)業界裏話
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