2012年05月15日

満寿一酒造さんは廃業していません!

 満寿一酒造さんの専務・杜氏が亡くなられ、満寿一酒造は廃業と文字が躍る。

 新聞でも見ましたが、「そうかあ、満寿一さんの場合は廃業するのか」と思いました。

 「満寿一さんの場合は」と書いたのは、これまでこのようなケースはあり、
たいていは継続してきています。

 萩錦酒造も今の社長が大きくなって経営ができるようになるまでは、
親戚の方(駿河酒造場系統)が勤めてきました。


 酒造会社には酒造免許の他にも卸と小売の免許があります。

 元酒造会社で今は小売店というお店も少なくはありません。

 したがって、廃業までの道のりは遠いのが通例。

 満寿一さんだって、そんなにすぐに思い切ったことをするのかなあと
思っていました。


 酒造業は免許制度で法的根拠に基づいています。

 廃業とは酒造免許を返すことを意味しています。

 この先の満寿一さんは満寿一さん次第。


 亡くなった専務とも仲がよかったので、
名誉を思いこのことを書きました。


タグ :満寿一

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Posted by 丸河屋酒店 at 13:03│Comments(2)業界裏話
この記事へのコメント
古い記事ですがコメントさせて頂いてよろしいでしょうか。
満寿一は私にとって特別なお酒です。
当時、転勤で静岡市内に在住しておりまして、
名物のとろろ飯を看板にしておられる料亭の若女将から勧められ
初めて口に含んだ時の香りと感激が忘れられません。
お土産に用にも1本待たせて頂き、自宅で大事に大事に呑むはずが、
あまりの喉ごしの良さにあっというまに飲み乾してしまい
魔法のようなお酒でした。

あれ以来、同じ感激を覚える酒には巡り合えず、
ふと、ネット販売で買えるのでは?と検索したところ
「廃業」「杜氏さんの他界」を今日知り、
幻の酒になってしまったのかと寂しい気持ちに浸っておりました。
そんな折にこちらの記事を拝見し、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

いつの日か「満寿一」のラベルとどこかのお店で再会する夢を見ながら
今日は眠れそうです。
もう何年も酒類を口にしてない自分ですが
「満寿一」にもう一度会いたいです。
長文、失礼しました。
Posted by アン at 2015年12月23日 00:49
アンさま、

丸河屋酒店の河原崎です。

コメントありがとうございます。

満寿一さんはこの記事の時点では廃業していませんでしたが、その後は廃業届けを出されました。

残念ですが、ご子息さんに継がせることはしなかったようです。

亡くなった杜氏は私の1つ上の先輩であり、いろいろと仲良くしてもらいました。

惜しむ声は、けっこうあり、こちらの安倍川の花火大会では、花火の打ち上げと同時に、亡くなった杜氏へのメッセージも読み上げられたくらいです。

アン様にとって、一生忘れない、忘れられないお酒があることは、とても素晴らしいことですね、。

これも素敵な酒縁!

これからも素敵な酒縁があることをお祈りします。

ありがとうございます。
Posted by 丸河屋酒店丸河屋酒店 at 2015年12月25日 15:05
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満寿一酒造さんは廃業していません!
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