2009年02月27日
キリンフリーとアサヒポイントワン飲み比べ
ノンアルコールビール系として、はじめてのアルコール分0%。
キリンフリーの実力を拝見、そのためにアサヒポイントワンと
味比べしてみました。
キリンフリーはこの手のタイプとしては珍しく、
発売前から飲食店からご予約をいただいています。
業界初のアルコール分0.00%の魅力でしょう。
私も気になっていました。
さて、ほぼ同時に注いだところであります。
アサヒポイントワンよりもキリンフリーの方が泡立っているのは、
アサヒポイントワンが瓶入りに対してキリンフリーは缶入りを使ったからであります。
缶の出口の方が狭いために、瓶よりも泡だっています。
香りは、アサヒポイントワンがビール系の特徴である、醗酵に伴う匂いがあります。
ビール系だなあと即座に認識する匂いです。
キリンフリーも事前にビール系ノンアルコールドリンクと認識していますから、
ビールに似た匂いを探してしまいます。
キリンフリーはビールよりも同社のスパークリングホップの匂いを連想させます。
ビールの様な匂いはアサヒポイントワンの方が感じられます。
ホップなどの爽快な草花のような匂いはキリンフリーの方が感じられます。
口に含んでみます。
ビール系として求められるのは、麦芽やホップの風味もありますが、
第一に炭酸ガスでありましょう。
炭酸ガスが抜けたビールは誰しも好みませんものね。
グラスの上に泡が少し残っているものの、液体から口の中を押す力のある
炭酸ガスは両者ともに感じられませんでした。
ビールを飲む人にとっては物足りないガス圧です。
これも訳があってのことだと思います。
清涼飲料水の中では炭酸飲料のシェアは減っていることも
考慮されたガス圧な訳です。
アルコール飲料は炭酸のガス圧が歓迎され、
清涼飲料水はソフトドリンクの名の通りに、
あまり歓迎されないのでしょう。
味わいについてであります。
アサヒポイントワンは香りにあるような、ビールっぽい、醗酵にともなう
味わいが感じられます。
ビール系を飲んでいるなあと満足させる風味であります。
醗酵に伴う味わいがエキス分であり、コクを感じさせます。
発泡酒にはエキス分3%以上の法的取り決めがあり、
これを意識したエキスであり、コクであります。
キリンフリーはビールっぽい感覚よりも、清涼感を感じる酸があります。
果実酸のような爽やかさであります。
エキス的な味わいの重みよりも、爽やかで軽快な味わいが持ち味です。
麦芽風味の存在価値は、それ自体を主張するよりは、
あくまでビール系を意識した下支えの役割をしているように思えます。
開発者の年齢層の違いから、このようなタイプになっている気もします。
ビールを飲んできた年齢層の方が作ったアサヒポイントワン。
ここ数年来のビール離れの年齢層の方が作ったキリンフリー。
飲むシーンを飲食店において考えて見ます。
アサヒポイントワンは、普段ビールや発泡酒を飲んでいる人が、運転などの事情により、
ビールに似た飲料として飲むのに適していて、キリンフリーは普段ビールや発泡酒以外の
チューハイやその他の酒類を飲む方が、ノンアルコールとして飲むのに適している
のではないかと思われます。
では次に家庭においてはどうでしょう。
車などの運転をしなくてはいけないから、ノンアルコールビール系飲料を飲むことも
あるかもしれませんが、むしろ、運転とは違った目的からこの手の飲料を選ぶでしょう。
お酒を控えなければいけない、お酒を控えたいなあ。
こんな人であります。
ビール風味のノンアルコール飲料でビールを飲んだ気分になる。
こちらが多いのではないでしょうか。
ビール風味を追いかけるのであれば、アサヒポイントワンがよろしいでしょう。
柑橘系炭酸飲料のようなサッパリとした爽やか感を求めるのならば、キリンフリーです。
これは私の考えですが、ビール風味の特徴を出すには、醗酵の段階を必要とする。
アルコール分を0.1から0にすると、この風味が極端に落ちてしまう。
ここに0.1の壁がある。
それから、栄養ドリンクにも0.1%以下のアルコールが入っていると言われます。
アルコール分0.1%はアルコール含有量の表記義務はないために、
見かけ上わかりません。
0.1%以下のアルコールはカフェインと同じ元気にする効果を目的としているのでしょうか?
隠し味ならぬ、隠し栄養素です。
または、醤油などにもアルコールが含有しているように、衛生上のことに考慮しての
ことなのでしょうか?
0%と0.1%の攻防、製造開発者の苦心がうかがえます。
また、この両者を酷評することも可能です。
それはビールにどこまで近づけるか。
ビールが本物であって、偽物はどうか。
その意識の上に立っての酷評であります。
酷評は言うのは楽ですが、万物肯定主義者の私からは言わないこととします。
伊太利亭のグラタンとあわせました。
差し障りなく、美味しく飲めました。
丸河屋酒店には現在はアサヒポイントワンがあり、
キリンフリーは発売されたら入荷します。
このブログは丸河屋酒店の店主河原崎が書いています。
キリンフリーの実力を拝見、そのためにアサヒポイントワンと
味比べしてみました。
キリンフリーはこの手のタイプとしては珍しく、
発売前から飲食店からご予約をいただいています。
業界初のアルコール分0.00%の魅力でしょう。
私も気になっていました。
さて、ほぼ同時に注いだところであります。
アサヒポイントワンよりもキリンフリーの方が泡立っているのは、
アサヒポイントワンが瓶入りに対してキリンフリーは缶入りを使ったからであります。
缶の出口の方が狭いために、瓶よりも泡だっています。
香りは、アサヒポイントワンがビール系の特徴である、醗酵に伴う匂いがあります。
ビール系だなあと即座に認識する匂いです。
キリンフリーも事前にビール系ノンアルコールドリンクと認識していますから、
ビールに似た匂いを探してしまいます。
キリンフリーはビールよりも同社のスパークリングホップの匂いを連想させます。
ビールの様な匂いはアサヒポイントワンの方が感じられます。
ホップなどの爽快な草花のような匂いはキリンフリーの方が感じられます。
口に含んでみます。
ビール系として求められるのは、麦芽やホップの風味もありますが、
第一に炭酸ガスでありましょう。
炭酸ガスが抜けたビールは誰しも好みませんものね。
グラスの上に泡が少し残っているものの、液体から口の中を押す力のある
炭酸ガスは両者ともに感じられませんでした。
ビールを飲む人にとっては物足りないガス圧です。
これも訳があってのことだと思います。
清涼飲料水の中では炭酸飲料のシェアは減っていることも
考慮されたガス圧な訳です。
アルコール飲料は炭酸のガス圧が歓迎され、
清涼飲料水はソフトドリンクの名の通りに、
あまり歓迎されないのでしょう。
味わいについてであります。
アサヒポイントワンは香りにあるような、ビールっぽい、醗酵にともなう
味わいが感じられます。
ビール系を飲んでいるなあと満足させる風味であります。
醗酵に伴う味わいがエキス分であり、コクを感じさせます。
発泡酒にはエキス分3%以上の法的取り決めがあり、
これを意識したエキスであり、コクであります。
キリンフリーはビールっぽい感覚よりも、清涼感を感じる酸があります。
果実酸のような爽やかさであります。
エキス的な味わいの重みよりも、爽やかで軽快な味わいが持ち味です。
麦芽風味の存在価値は、それ自体を主張するよりは、
あくまでビール系を意識した下支えの役割をしているように思えます。
開発者の年齢層の違いから、このようなタイプになっている気もします。
ビールを飲んできた年齢層の方が作ったアサヒポイントワン。
ここ数年来のビール離れの年齢層の方が作ったキリンフリー。
飲むシーンを飲食店において考えて見ます。
アサヒポイントワンは、普段ビールや発泡酒を飲んでいる人が、運転などの事情により、
ビールに似た飲料として飲むのに適していて、キリンフリーは普段ビールや発泡酒以外の
チューハイやその他の酒類を飲む方が、ノンアルコールとして飲むのに適している
のではないかと思われます。
では次に家庭においてはどうでしょう。
車などの運転をしなくてはいけないから、ノンアルコールビール系飲料を飲むことも
あるかもしれませんが、むしろ、運転とは違った目的からこの手の飲料を選ぶでしょう。
お酒を控えなければいけない、お酒を控えたいなあ。
こんな人であります。
ビール風味のノンアルコール飲料でビールを飲んだ気分になる。
こちらが多いのではないでしょうか。
ビール風味を追いかけるのであれば、アサヒポイントワンがよろしいでしょう。
柑橘系炭酸飲料のようなサッパリとした爽やか感を求めるのならば、キリンフリーです。
これは私の考えですが、ビール風味の特徴を出すには、醗酵の段階を必要とする。
アルコール分を0.1から0にすると、この風味が極端に落ちてしまう。
ここに0.1の壁がある。
それから、栄養ドリンクにも0.1%以下のアルコールが入っていると言われます。
アルコール分0.1%はアルコール含有量の表記義務はないために、
見かけ上わかりません。
0.1%以下のアルコールはカフェインと同じ元気にする効果を目的としているのでしょうか?
隠し味ならぬ、隠し栄養素です。
または、醤油などにもアルコールが含有しているように、衛生上のことに考慮しての
ことなのでしょうか?
0%と0.1%の攻防、製造開発者の苦心がうかがえます。
また、この両者を酷評することも可能です。
それはビールにどこまで近づけるか。
ビールが本物であって、偽物はどうか。
その意識の上に立っての酷評であります。
酷評は言うのは楽ですが、万物肯定主義者の私からは言わないこととします。
伊太利亭のグラタンとあわせました。
差し障りなく、美味しく飲めました。
丸河屋酒店には現在はアサヒポイントワンがあり、
キリンフリーは発売されたら入荷します。
このブログは丸河屋酒店の店主河原崎が書いています。
Posted by 丸河屋酒店 at 11:59│Comments(0)
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