2009年08月28日

破損酒の酒税戻らず!

 11日の駿河湾地震で被災したお酒があります。

 割れてしまった瓶はすでに片付けてあります。
 しかし、破損の証拠として写真を撮っておきました。

 今日はそういった割れてしまった酒類の酒税を
 還付してもらうための説明会がありました。

 酒販店から所轄税務署に被災酒類の確認書交付申請書を出します。
 税務署からは被災酒類の確認書が酒販店に送られます。

 酒販店はそれを酒類製造業者に送り、
 酒類製造業者は酒税納税申告書に被災酒類の確認書を添付して
 所轄の税務署に送ります。

 地震で被災したお酒の酒税は、税務署からではなく、酒造会社から戻ります。
 それは酒税を納めるのが酒類製造業者だからです。

 酒税の流れは、一般消費者から酒販店。
 酒販店から蔵元。
 蔵元から税務署となっています。


 ここで大きな問題が発生。


 問題1.

 地酒蔵のほとんが酒税を100%払っているのではないことです。
 25%を免税されている蔵元がほとんであり、これらの蔵元のお酒が割れた場合、
 還付される酒税も25%引きだそうです。

 おかしいですよね。

 消費者も酒販店も蔵元が酒税を払っていると思っています。

 お酒の見た目から、どのくらいの酒税がかかっているのか?
 その内のどのくらいを実際に蔵元が納税しているのか?

 これはまったくわかりません。


 問題2.

 割れて流出してしまったお酒に関しては勘定に入れますが、
 王冠や容器の変形、またラベルの汚れで商品価値がなくなってしまったものは、
 対象にはならないとのことです。

 丸河屋酒店の場合は、数本ですが、今日説明会に来ていた人の中には、
 100本ではすまない方もいました。


 結局そうなりますと、丸河屋の場合。

 酒税の戻りは       ないということになりました。


 小さな酒造会社は行政で守られている面があります。
 小さな酒販店も守ってほしいなあ。

 あるいは、規制緩和を酒造にもあてはめる。
 聖域なき構造改革って叫んでいたのは、どうなったのでしょう?


 大きな長い目で見れば、何の事はないですが、
 酒税くらいきちんと納めなければ、うるさい人は怒りそうです。

 うるさい人では、申し訳ないですが、そういう同業者もいますから、
 取り方はいろいろですね。


 丸河屋酒店にもある王冠や容器の変形したお酒。
 分かち合って、飲むようにします。

 きっとそれらのお酒はより美味しいことでしょう。
 そんな気がしています。



Posted by 丸河屋酒店 at 17:34│Comments(0)
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