2010年03月04日

鶴齢山田錦特別純米無濾過生原酒をきき酒

飲食の専門誌である食楽の日本酒番付で東の横綱になった鶴齢。

鶴齢の純米酒として、山田錦特別純米無濾過生原酒が写真に載っています。
これが日本で一番の純米酒と食楽では決めているのであります。

今年も入荷し、みなさまへの発送も一段落してきましたので、
私も味見、飲酒、きき酒をしました。

鶴齢山田錦特別純米無濾過生原酒をきき酒
なぜ、味見、飲酒、きき酒と書いたかと申しますと、
見かけ上は同じようでも、私の作業と気持ちは全然違います。

こと、きき酒となりますと、美味しいなどと思うことはありません。

これまできき酒してきて満点だなあと思ったのは、
たったの3酒くらいであります。

後は例え鑑評会出品酒第一位であっても、喉を通すことができないと
判断することもあります。

はっきり言えるのは、地酒祭りなどでお酒をきき酒したら、
すべて香りだけ嗅いで、後は吐き出していることでしょう。

それに比べますと、飲酒はいいもんです。
仕事抜きです。


さて、この鶴齢でありますが、
それはそれは美味しいお酒でございますとも。

横綱に選ばれているだけのことはあります。

透明感があって綺麗。

フルーティーさの奥にお米が存在している、
飲みやすい純米酒であります。

これを飲んで悪口を言う人は、お酒好きだったらいないでしょう。

日本酒を普段飲まない方にとっては、味があるので、濃すぎたり、
水で調整していませんから、アルコールが強く感じることはあります。

一般的なお酒の中ではやはり横綱なんでしょう。


しかし、きき酒に厳しい私には、私なりの感性と言いましょうか、
酒の道とでも言いましょうか、愛があります。

私のきき酒において、最も厳しい分野は、
原酒であります。

それも無濾過生原酒などの分野に至っては、
ほとんど聞いていられないくらいのコメントになります。

私も5年間の酒造りで美味しい酒と良い酒の違いは理解できるようになりました。
自ら袋吊斗瓶囲いも、無濾過生原酒も加水もやり、
ああこういうものかなあ、とわかったことがいくつもあります。

お酒の欠点を発見しますと、
どの工程・作業においての人為的ミスなのか、が見えてしまいます。


鶴齢山田錦特別純米無濾過生原酒は申し分のない酒質ではあります。
1.8Lで3,150円ですから。

でも美味しいよ~で終っていたら、酒販店の存在意味はありませんね。
プロはプロなりのコメントをプロにしなくては。

朝青龍にしてもそうなんですが、横綱ともなりますと、
世間の目は違ってきましょう。

鶴齢山田錦特別純米無濾過生原酒がもっともっと美味しくなるためにも、
酒販店としてもコメントをしますね。

それが酒蔵に対する礼であって、お酒好に対する責任であって、
お酒に対する愛だと信じています。


タグ :鶴齢

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Posted by 丸河屋酒店 at 19:40│Comments(0)日本酒
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