2009年04月30日
本日のお客様15:最後の1本
絶滅危惧酒であります、忠正のお酒たち。
吟醸「宴」の最後の1本が買われました。
忠正のお酒はもう入荷がないこともあり、
売れねばならぬが、売れれば寂しさ募る。
嫁入りに娘を送り出す父親の心境であります。
宴が最後の1本になったとき、
冷蔵庫の奥に入れました。
お客様からは買えるところにあるのですが、
手を冷蔵庫の奥に伸ばさねば、取れない位置です。
売る気がないとか、意地悪だと思われるかもしれません。
それでもいいんですよ。
思い出たくさん詰まったお酒、それも最後の1本となりますと、
ひょいって買いに来た人に買われるよりも、誰にお買い上げになられたか、
などを知っておきたい。
そして、お買い上げになられるお客様に、この最後の1本の価値を知って欲しい。
そう願うのは、売り手の愛情だと思いますが、いかがでしょうか?
忠正「宴」の最後の1本を買われたお客様は次のように現れました。
「子供が生まれたので、内祝いとしてお寺に持っていくお酒として何がいいですか?」
「予算は4,000円から5,000円くらいを考えています。」
この時、私は忠正の宴のことは忘れていました。
そこで3,360円の純米吟醸をおすすめしました。
しかし、どうもピンとこないようでありました。
そのお客様はお酒には詳しくないようです。
「佳撰や2級とか1級って、どのお酒ですか?」
「1級があるのに2級を持っては行きたくないんです。」
私は少しお酒の事情をお話しました。
「はい、級は廃止となっていますが、ここにあるお酒は当時の2級や1級、
あるいは、特級などよりも上です。」
「当時の特級酒の一番良いものでも、今の特別本醸造クラスですよ。」
「吟醸酒はその頃は一般的ではなかったです。」
ここで気が付きました。
忠正の宴。
「実はですねえ、ここに忠正の宴というお酒があります。」
「これは最後の1本になってしまった、私にとってはとっても大事な1本なんです。」
「もちろん、吟醸酒ですから、特級よりも上ですから、御安心下さい。」
「ところで、お子さんはいつお生まれになられたのですか?」
「4月18日に女の子が生まれました。」
「おめでとうございます。」
「女の子でしたら、丁度この宴はいいですよ。」
「このピンクのラベル、まさに女の子誕生の宴にはピッタリです。」
「それから、4月の18日なのですが、私の誕生日といっしょなんです。」
お客様はご縁があるお酒ですねえとお喜びになられて買われました。
私が造ったお酒ではありません。
でも私の気持ちが入った1本なんです。
その気持ちにふさわしいお客様に買われた。
販売するものにとって、こんなにうれしいことはありません。
どうもありがとうございました。
お子さまにも会わせてくださいね。
そして丸河屋酒店にもいっしょに来てください。
吟醸「宴」の最後の1本が買われました。
忠正のお酒はもう入荷がないこともあり、
売れねばならぬが、売れれば寂しさ募る。
嫁入りに娘を送り出す父親の心境であります。
宴が最後の1本になったとき、
冷蔵庫の奥に入れました。
お客様からは買えるところにあるのですが、
手を冷蔵庫の奥に伸ばさねば、取れない位置です。
売る気がないとか、意地悪だと思われるかもしれません。
それでもいいんですよ。
思い出たくさん詰まったお酒、それも最後の1本となりますと、
ひょいって買いに来た人に買われるよりも、誰にお買い上げになられたか、
などを知っておきたい。
そして、お買い上げになられるお客様に、この最後の1本の価値を知って欲しい。
そう願うのは、売り手の愛情だと思いますが、いかがでしょうか?
忠正「宴」の最後の1本を買われたお客様は次のように現れました。
「子供が生まれたので、内祝いとしてお寺に持っていくお酒として何がいいですか?」
「予算は4,000円から5,000円くらいを考えています。」
この時、私は忠正の宴のことは忘れていました。
そこで3,360円の純米吟醸をおすすめしました。
しかし、どうもピンとこないようでありました。
そのお客様はお酒には詳しくないようです。
「佳撰や2級とか1級って、どのお酒ですか?」
「1級があるのに2級を持っては行きたくないんです。」
私は少しお酒の事情をお話しました。
「はい、級は廃止となっていますが、ここにあるお酒は当時の2級や1級、
あるいは、特級などよりも上です。」
「当時の特級酒の一番良いものでも、今の特別本醸造クラスですよ。」
「吟醸酒はその頃は一般的ではなかったです。」
ここで気が付きました。
忠正の宴。
「実はですねえ、ここに忠正の宴というお酒があります。」
「これは最後の1本になってしまった、私にとってはとっても大事な1本なんです。」
「もちろん、吟醸酒ですから、特級よりも上ですから、御安心下さい。」
「ところで、お子さんはいつお生まれになられたのですか?」
「4月18日に女の子が生まれました。」
「おめでとうございます。」
「女の子でしたら、丁度この宴はいいですよ。」
「このピンクのラベル、まさに女の子誕生の宴にはピッタリです。」
「それから、4月の18日なのですが、私の誕生日といっしょなんです。」
お客様はご縁があるお酒ですねえとお喜びになられて買われました。
私が造ったお酒ではありません。
でも私の気持ちが入った1本なんです。
その気持ちにふさわしいお客様に買われた。
販売するものにとって、こんなにうれしいことはありません。
どうもありがとうございました。
お子さまにも会わせてくださいね。
そして丸河屋酒店にもいっしょに来てください。
ボージョレーヌーボーを楽しみ会@伊太利亭
これが話題の「じまん市プレート」だ!
しずおか地酒サロンの新年会@伊太利亭
ハンマーダルシマー@伊太利亭さん
伊太利亭さんで音楽を聴く
芋焼酎を差し上げたいのですが?@本日のお客様51
これが話題の「じまん市プレート」だ!
しずおか地酒サロンの新年会@伊太利亭
ハンマーダルシマー@伊太利亭さん
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芋焼酎を差し上げたいのですが?@本日のお客様51
Posted by 丸河屋酒店 at 20:30│Comments(0)
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