2009年03月29日

卸の小売店切り

 酒販店、街のお酒屋さんであります。

 バタバタとやめていくお店が後を絶ちません。
 やめてなくても、実質その地域には影響していないお店がほとんど。
 これが現実です。

 これまでは、お客さんが来なくなったので、売り上げが減り、店をしまう。
 このケースが一番多かったです。

 この頃はお客さんだけでなく、仕入先からもお断りを食うことも多くなってきました。

 卸である問屋の小売店切りです。

 食品流通では2大卸があります。
 全国区です。

 これらが個店を相手にしている現状が異常なのかもしれませんが、
 そもそも地場の卸を合併吸収してきたので、個人店とのつながりがあります。

 丸河屋酒店は2つの内の1つとはお付き合いがあります。

 2008年までは、土曜日も配送はしてくれたのですが、
 2009年からは平日だけになりました。

 丸河屋酒店の近所の酒屋さんからも、取引をやめたよと言う店も出てきました。

 どうしてなのか?

 他の酒販店からの話だと、毎月の売り上げが○十万円いかない店は
 だんだんと切っていくようだとの話です。

 平日配送から曜日指定配送に変えられてしまうそうです。

 月水金など。

 このようにされてしまうと、注文する方が不便になります。
 結果、注文が益々少なくなります。

 毎月○十万円あったのが、毎月○万円以内になってしまいます。

 そうすると、配送する卸屋さんも割に合わなくなります。

 したがって、申し訳ないですが、お取引は・・・になるわけです。

 地場の小さな問屋さんだけでもビールは揃えられますが、
 その他の品物となると不自由です。

 それでも来てくれていた、数少ないお客さんにも対応できなくなり、
 ついに店しまいになるのです。

 時代の流れで仕方ないのでしょうが、大きな店だけが残る。
 それで日本もいいのでしょうか?

 資本主義ですけど、配給制のような世の中に見えて仕方ありません。


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Posted by 丸河屋酒店 at 09:14│Comments(0)業界裏話
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